ガンマの油とは
ガンマの油はガンマーリノレン酸の事のように思われますが「微生物由来のガンマーリノレン酸」のみを指します。
ガンマーリノレン酸として出回っている物はいくつかに分類されます。
大まかに言えば植物由来のものと微生物由来のものです。月見草や、ボラージなどの植物由来のものは多く出回っており比較的安価で手に入ります。しかしながら、不純物が多い欠点があります。
多少不純物が多くても良いのでは、、、。と思われますが違うのです。それは微生物由来のガンマーリノレン酸の誕生から説明します。
なぜ、微生物由来のものが誕生したかは20年以上前にさかのぼります。
当時の通産省からの要請で純度の高いガンマーリノレン酸の開発を始めました。
それは純度の高いガンマーリノレン酸の将来性が期待からのものと植物由来のものが純度の低さ、生産性の不透明(生産国の信頼度、農薬など)からくるものでした。
開発には製薬会社が何社も始めましたがそれは難しく研究を断念してゆきました。その中で研究を成功させた会社がありました。出光興産でした。石油の会社の出光です。
研究資金が潤沢で成功したようです。その生産方法は現時点でも失敗することもままあるらしく、本当に難しいものだそうです。
それを販売し始めたのが(株)コーワテクノサーチの川岸社長です。医療機関に試してもらうために随分回ったそうです。
どの医者も信用をしてくれなかったそうでそれは苦労したそうです。
ある時、お医者様(筑波大学の飯島先生)に説明をしていた時にその話を聞いていた人がいたそうです。
その人は医療機器の納入業者で透析もしている人でした。その人が「私に飲ませてください」とお願いをしたそうです。
その方が透析の痒みが違うと言い出しました。その研究を飯島先生が始め、学会での発表で、医療界が騒ぎ出しました。
飯島先生をはじめ、多くの先生がその製品を使っての研究が沢山出され今なお研究が続いています。そのメカニズムは細胞への働きかけに関係します。
人間のあらゆる器官は細胞で作られています。
その細胞一つ一つに働きかけるのですが不純物が多いと細胞への到達が 阻害されるそうです。ですので、植物由来のガンマーリノレン酸では学会で発表されたようになるかどうかは わかりません。
ガンマーリノレン酸について
私たちがガンマーリノレン酸に出会ったきっかけはカオルがエスティックの学校で教えていたときでした。
エステの学校では生徒さん同士相モデルと称してお互いの肌を手入して行くのです。
そこで毎日手入れ?をしていくとどうしてもオーバーケアになってしまう生徒さんが現れてしまうのです。(なんでもやりすぎはよくない!)
そこで使用するのがガンマーリノレン酸のたっぷり入ったオイルです。(シングルセルエッセンスオイルのことです)
それを使うと肌の修復が早く、痕がぜんぜん残らないのです。
実際に炊飯器の蒸気で火傷をしたときもこのオイルのおかげでつやつやの肌に戻りました。
また、私の息子が赤ちゃんの時で、歯の生え始めだった時によだれが凄くて口の周りが赤くかぶれのようになった時もガンマーリノレン酸が大活躍し、「きれいな肌の赤ちゃんね~」とよく言われておりました。
なので、このオイルだけは自分の肌や自分のお客さんに使おうとずっと思っていたそうです。
何年か前に有名だったエステ・デ・ミロードさんでは脱毛の後処理にこのオイルを良く使っていたそうです。
また、肌の修復や抗炎症作用だけでなく、体の細胞膜に若返りをもたせる飲むガンマーリノレン酸がメインの商品なのですよ。
毎年、弊店近くで講習会を開いています。人間の体で一番今大切にしないといけないのは腎臓だよ。という話や血液の話など医師の先生や専門家に話す内容を判りやすく話していただいております。
日々の生活の中で、この話を役立てていただこうと思いやっておりますので、開催時にはホームページ上でお知らせいたしますのでぜひご参加下さい。
ガンマーリノレン酸のメーカーはいくつかあるのですが、ここのメーカーのガンマーリノレン酸は、発酵に近い方法で製造されます。
この方法のガンマーリノレン酸は、月見草由来のガンマーリノレン酸よりも安定した組成で、体の細胞に到達する速さが違うそうです。
月見草由来のものは不純物があり、それが細胞へ到達を邪魔するらしいのです。
同じガンマーリノレン酸でもこんなにも違うのか、というのが医学会での発表にも表れているのです。
※微生物ガンマーリノレン酸の論文・学会発表参照
また、ここのメーカーは地味ですが美容師やエステティシャンの立場から、髪にも皮膚にもとても優しくでも原材料には手を抜いていない製品を作っています。
私たちが、自信を持ってお勧めできるものを作っているメーカーです。
細胞老化に注目の物質γ(ガンマ)リノレン酸ってなんだろう?
γリノレン酸はおよそ60兆もある人間の体の細胞ひとつひとつの「細胞膜」の構成成分のひとつで細胞を正常に維持していくのに大切な成分です。
- 細胞膜の流動性やコンディションを調整します。
- 細胞の柔軟性、弾力性、感受性を向上させます。
- 炎症物質をつくりにくくし、炎症性サイトカインの放出を抑制するはたらきがある、抗炎症性の脂肪酸です。
- γリノレン酸は通常の食事から摂取するのは困難です。
- 美肌を作る上でも重要な物質です。
“γリノレン酸”及び”プロスタグランディングE1″の作用
血流改善作用 |
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抗血栓作用 |
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細胞膜の保水及び弾力性向上 |
皮膚状態の改善 |
皮膚状態の改善 |
シミ・くすみ・しわ・肌荒れ・たるみ・老化肌 |
抗炎症作用 |
ドライスキン肌・アトピー皮膚炎・敏感肌・トラブル肌(オイリー肌、ニキビ、乾燥肌) |
抗アレルギー作用 |
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IgE低下作用、ケミカルメディエーター遊離抑制作用 |
アトピー皮膚炎の改善・血液透析患者のかゆみの改善 |
女性ホルモンの正常分泌 |
月経前症候群の改善(生理痛など)・月経困難症・更年期障害 |
コレステロール低下作用 |
動脈硬化の予防及び改善・高脂血症の予防および改善 |
基礎代謝低下の改善 |
ダイエット・セルライトの改善 |
血管拡張作用 |
高血圧・心臓血管系の障害・動脈硬化の予防及び改善 |
血小板凝集抑制作用 |
脳血栓・動脈硬化・糖尿病の合併症の予防及び改善 |
腎血流量改善作用・Na排泄作用 |
腎臓機能の改善・高血圧・心臓血管の障害・動脈硬化の予防および改善 |
小腸ぜんどう運動亢進作用 |
便秘の改善 |
気道抵抗低下作用 |
喘息・鼻炎の改善 |
尿中カルシウムの排泄低下作用 |
骨粗鬆症の予防及び改善 |
免疫異常による難病の予防 |
(IL-1,4,6の異常産生抑制)免疫低下、慢性関節リュウマチの予防及び改善 |
アルコール代謝の改善 |
脂肪肝の抑制・二日酔いの改善・肝臓機能の改善 |
胃潰瘍の予防及び改善 |
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微生物γ-リノレン酸の論文・学会発表
学会名or論文名 |
演題名 |
論文 1988/2 発工学:7(1),P47-53 |
バイオ法γ-リノレン酸の開発と応用 |
論文 1988/12 油化学:37(12),p1081-1096 |
糸状菌を用いたγ-リノレン酸及びその含有油脂の生産並びに利用技術の開発と工業化 |
学会 1990/10 第25回日本アルコール医学会 |
アルコール代謝におよぼすガンマ・リノレン酸の影響について |
学会 1991/ Nihon Univ.J.Med.33,P353-364 |
Influence of γ-linolenic acid on alcohol metabolism in man |
論文 1992/ Nihon Univ.J.Med.34,P43-51 |
Effects of γ-linolenic acid on alcohol metabolism in mice |
論文 1993/ Nihon Univ.J.Med.35,P181-192 |
Alcohol metabolism and prevention of fatty accumlation in the liver of rats fed ethanol containing γ-linolenic acid |
論文 1993/10 第7回大阪病院学会 |
透析患者のそう痒症に対するγ-リノレン酸の有効性 |
学会 1994/ J.Nutr.124,P469-474 |
Dietary γ-linolenic acid-enriched oil reduces body fat content and induces liver enzyme activities relating to fatty acid β-oxidation in rats |
論文 1994/4 腎と透析:36(4).p623-628 |
透析患者のそう痒症に対するγ-リノレン酸の有効性 |
学会 1994/8 第4回痒みシンポジウム |
透析患者のそう痒に対するγ-リノレン酸の有用性 |
論文 1995/ 畜産の研究:49(4).p515-519 |
畜産における最新技術:低脂肪豚肉生産のための新技術 |
学会 1995/3 第44回大阪透析研究会 |
透析患者のそう痒症に対するγ-リノレン酸製剤の使用経験 |
論文 1995/4 小児科臨床:48(4),P931-939 |
小児のアトピー性皮膚炎に対するEH008の多施設共同臨床試験報告 |
学会 1995/9 第4回日本脂質栄養学会 |
EPAおよびγ-リノレン酸含有トリアシルグリセロールのラット血漿脂質レベル、血圧、血小板凝集能に及ぼす影響 |
学会 1996/11 第3回ヘモレオロジー研究会 |
血液透析患者に及ぼすγ-リノレン酸の有効性:全血通過時間、赤血球通過時間の経時的変化 |
学会 1996/7 第41回日本透析医学会 |
透析患者の“痒み”と“痛み”に対するγ-リノレン酸の有効性 |
学会 1996/7 第41回日本透析医学会 |
透析患者における栄養補助食品イチョウ葉エキス(Gbe)、γ-リノレン酸含有油脂(イッチノン)及び化粧用油類(BCO-803E)の有効性 |
学会 1996/9 第47回大阪透析研究会 |
当クリニックにおける、γ-リノレン酸(BCO-803E)の使用経験 |
学会 1997/3 第22回日本微小循環学会 |
血液透析患者における赤血球変形能に及ぼすγ-リノレン酸の有効性 |
学会 1997/7 第42回日本透析医学会 |
透析患者の掻痒に対するγ-リノレン酸の有用性の検討 |
学会 1997/7 第42回日本透析医学会 |
慢性維持透析患者の掻痒症に対するγ-リノレン酸(GLA)の効果 |
学会 1997/7 第42回日本透析医学会 |
血液透析患者の血液レオロジー:γ-リノレン酸投与による全血通過時間の経時的変化 |
学会 1997/7 第42回日本透析医学会 |
維持血液透析患者のかゆみに対するγ-リノレン酸の効果 |
論文 1997/8 Microcirculation annual:13,P55-56 |
Supplementation with γ-linolenic acid in hemodialysis patient:Effect on deformability of red blood cells |
学会 1997/8 第7回痒みシンポジウム |
血液透析患者の痒みと血液の流動性について |
論文 1997/9 リウマチ科18(3),P215-222 |
RA進行度とHLA-DRB1対立遺伝子 |
論文 1998/ Anim.Sci.Technol.69(4),P347-354 |
Effects of dietary γ-linolenic acid on insulin-respnsive glucose transporter(GLUT4) protein expreeion in pigs |
論文 1998/ Anim.Sci.Technol.69(5),p433-438 |
Effects of dietary γ-linolenic acid-enriched oil on backfat thickness and liver fatty acid degrading enzyme activity in growing pigs |
学会 1998/2 第23回日本微小循環学会 |
血液透析患者におけるγ-リノレン酸投与前後の白血球の膜流動性の変化と膜脂肪酸組成の変化 |
学会 1998/5 第43回日本透析医学会 |
γ-リノレン酸(ムコール抽出)による痒み低下機構の検討 |
学会 1998/5 第43回日本透析医学会 |
血液透析患者の皮膚水分量に対するγ-リノレン酸の改善効果 |
学会 1998/5 第43回日本透析医学会 |
血液透析患者のレムナント様リポ蛋白コレステロールに対するγ-リノレン酸投与の検討 |
学会 1998/5 第43回日本透析医学会 |
γ-リノレン酸含有油脂(モルティエレラ)を用いた患部マッサージによる透析患者のQOL向上への寄与 |
学会 1998/5 第97回日本皮膚科学会 |
膜の流動性からみた血液透析患者の痒みの発生機序について |
論文 1998/8 Microcirculation annual:14,p53-54 |
Supplementation with γ-linolenic acid alters filtrability of whole blood suspension and fatty acid composition in phospholipid of plasma and neutrophil membrane in hemodialysis patients |
学会 1998/9 第8回痒みシンポジウム |
γ-リノレン酸(ムコール抽出)投与前後の維持血液透析患者における皮膚水分量の変化 |
学会 1998/10 第38回日本皮膚科学会茨城地方会 |
γ-リノレン酸が及ぼす血液透析患者の皮膚水分量について |
論文 1998/11 第5回Body Composition研究会発表論文集 |
γ-リノレン酸高含有食がラットの体脂肪率と肝臓の脂肪酸代謝に及ぼす影響 |
学会 1999/2 第24回日本微小循環学会 |
白血球および赤血球の膜流動性に及ぼすγ-リノレン酸(ムコール抽出)の効果・血液透析開始時と終了時での検討 |
学会 1999/6 第44回日本透析医学会 |
γ-リノレン酸(ムコール抽出)投与前後の維持血液透析患者における皮膚水分量の変化 |
論文 2000/10 NePhron.86,P122-128 |
Oral supplementation with γ-linolenic acid extracted from Mucor circinelloides lmproves the deformability of red blood cells in hemodialysis patients |
学会 2000/12 第50回日本アレルギー学会 |
γ-リノレン酸によるNC/Ngaマウスの病態進行ならびに高IgE産生の抑制 |
論文 2002 西日本皮膚64,P595-599 |
血液透析患者に生じた糖尿病壊疽にγ-リノレン酸の内服が有効であった症例 |
論文 2003 西日本皮膚65,P483-489 |
虚血性潰瘍の治癒後に継続する足部のシビレ・冷感・安静時疼痛に対して,γ-リノレン酸が有効であった閉塞症動脈硬化症の1例 |
※株式会社コーワテクノサーチ監修
以上の学会発表、論文のほとんどはイッチノン(ガンマーリノレン酸製剤)そのままを用いております。
特許紹介
メーカーである㈱コーワテクノサーチは、γーリノレン酸という脂肪酸の研究を行っています。
透析患者の掻痒症や血球流動性などを研究しその成果を特許として取得しています。
透析掻痒症への試み
近年の透析療法は発達を遂げています。適切な治療法を選択することによって20年以上の長期生存が可能となっています。
これに伴い、患者のQOLを保つことが重要な課題である。
現在、ダイアライザー等の発達で透析患者の掻痒症は減少傾向にあるが長期透析患者の合併症である掻痒症は透析患者が悩まされる合併症の一つである。
また、治療法が確立されていないという現状である。その掻痒症に対してγ-リノレン酸とビタミンEの混合物を使用し効果的な結果を得た。
透析患者の掻痒症においては治療のひとつとしてQOLの向上に繋がるものと考える。
発明の名称:人工透析患者の皮膚そう痒症治療組成物及び副甲状腺機能亢進症治療組成物
特許第3816545号
血球流動性への試み
透析患者において、血球の流動性が低下していることが知られている。
血球の流動性が低下すると血管内の血流量の低下に繋がる。
この血流量の低下は透析患者のみならず全ての人の生命維持にも大きく関与している。血流量の低下は心疾患や脳疾患に繋がるだけではなく、末梢血管に血液が流れにくくなりシビレや冷え、壊疽などに繋がる。
血球流動性を改善することにより、これらの症状の緩和や予防に役立つものとしてγ-リノレン酸とビタミンEの混合物を使用し特許を取得したので報告する。
発明の名称:血球流動性改善剤
特許第4473968号
現在、医学会において糖尿病や循環器疾患等の原因とされていた脂質が、相反する作用を持ち、身体おいて良い反応をもたらしていたということが発表されています。
例えば、脂質は免疫にかかわるステロイドホルモンの生成や性ホルモンの生成などに大きく関わっています。
これらが生成できなくなると免疫力の低下や排卵障害、更年期障害等の原因となります。
このように脂質は生命を維持する上で必要不可欠な材料であることを考えると今後、さらに脂質のさらなる可能性が見いだされることは必然と考えます。